投稿者: karadaonayami

  • 花粉症対策にオススメな方法を10個紹介

    花粉症対策にオススメな方法を教えてください!

    という質問を頂きましたので、おすすめの対策を10個紹介します。

    花粉症対策にオススメな方法を10個、回答として紹介します。

    ①マスクの着用

    外出時はもちろん、室内でも花粉の飛散が多い日はマスクを着用しましょう。

    以下、花粉症対策に特に有効とされるマスクを5種類紹介します。

    ・不織布マスク(3層構造以上)

    最も一般的で、花粉やハウスダストなどの微粒子をしっかりとブロックする構造になっています。

    3層構造以上のものが推奨され、フィルター性能が高いものを選ぶとより効果的です。

    ・高機能フィルター付きマスク(N95、KF94など)

    N95規格や韓国のKF94規格を満たすマスクは、非常に高い捕集性能を持っています。

    これらのマスクは医療現場でも使用されることがあり、微細な花粉もしっかりと遮断したい方におすすめです。

    注意点としては密着性が高いため、呼吸がしにくいと感じる場合もあります。

    ・花粉症対策用メガネ一体型マスク

    メガネとマスクが一体になっているため、目からの花粉の侵入も同時に防ぐことができます。

    特に、コンタクトレンズを使用している方や目の痒み、涙目などの症状が強い方におすすめです。

    ・鼻炎・アレルギー症状緩和用マスク

    鼻の形にフィットする特殊な形状で、鼻腔を優しく広げることで鼻通りを良くし、鼻水やくしゃみなどの症状を緩和する効果が期待できるマスクです。

    ・ガーゼマスク(内側にフィルターを装着できるもの)

    ガーゼ素材で肌触りが優しいのが特徴です。

    単体での花粉ブロック効果は不織布マスクに劣りますが、内側に使い捨てのフィルターを装着できるタイプを選ぶことで、ある程度の花粉対策が可能です。

    肌が敏感な方や、不織布マスクによる肌荒れが気になる方におすすめです。

    マスクを選ぶ際は、ご自身の症状や肌の状態、使用感などを考慮して、最適なものを選ぶようにしましょう。

    また、どの種類のマスクを使用する場合でも、顔にしっかりとフィットさせることが重要です。

    隙間があると、そこから花粉が侵入してしまうため、ノーズワイヤーを鼻の形に合わせたり、サイズ調整ができるものを選ぶと良いでしょう。

    ②花粉対策メガネの着用

    目からの花粉の侵入を防ぐため、目が痒くなる人におすすめの対策方法です。

    特にゴーグル型やフード付きのものが、良いでしょう。

    以下、花粉対策に有効なおすすめメガネを3つご紹介しますね。

    ・JINS PROTECT(ジンズ プロテクト)

    特徴はフード(カバー)が顔のラインに沿って設計されており、花粉や粉塵の侵入を効果的に防ぎます。

    度付きレンズにも対応可能で、普段メガネをかけている方にも使いやすいのが魅力です。

    デザインの種類も豊富で、普段使いしやすいスタイリッシュなモデルも揃っています。

    おすすめしたい方は、デザイン性と機能性を両立させたい方、普段からメガネをかけている方です。

    ・Zoff PROTECT(ゾフ プロテクト)

    特徴はこちらもフード付きで、顔との隙間ができにくい設計になっています。

    軽量素材を使用しており、長時間かけていても疲れにくいのも嬉しいポイントですね。

    ブルーライトカット機能が搭載されたモデルもあり、パソコン作業などが多い方にもおすすめです。

    おすすめしたい方は、長時間装用したい方、パソコン作業が多い方です。

    AXE(アックス) 花粉対策メガネ EC-606/EC-607

    特徴はスポーツサングラスの技術を応用しており、高い密着性と広い視野を確保しています。

    レンズには曇り止め加工が施されているため、マスクと併用しても視界がクリアに保たれます。

    アウトドアやスポーツ時にもずれにくく、アクティブなシーンでも快適に使用できます。

    おすすめしたい方は、アウトドアやスポーツ時にも使いたい方、マスクと併用することが多い方です。

    これらのメガネは、花粉の侵入を防ぐためのフードや特殊なフレーム設計がされており、通常のメガネよりも高い花粉対策効果が期待できます。

    実際に店頭で試着してみるのが、自分に合ったメガネを選ぶ上で最もおすすめです。

    顔の形やサイズに合ったものを選び、快適な花粉対策をしてくださいね。

    ③空気清浄機の設置

    室内の花粉を除去し、快適な空間を保ちます。加湿機能付きのものが乾燥対策にもなります。

    以下、花粉症対策に有効な空気清浄機を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介しますね。

    ・適用畳数を確認する

    空気清浄機にはそれぞれ適用畳数が記載されています。

    設置する部屋の広さよりも少し大きめの適用畳数のものを選ぶと、より効率的に空気を清浄できます。

    リビングなど広い空間で使用する場合は、特に注意して選ぶようにしましょう。

    ・フィルターの種類と性能

    花粉対策で重要なのは、集じんフィルターの性能です。

    HEPAフィルター:
    0.3μmの微粒子を99.97%以上捕集できる高性能フィルターで、花粉やPM2.5などのアレルゲンを効果的に除去します。

    花粉症対策にはHEPAフィルター搭載のものがおすすめです。

    活性炭フィルター:
    臭いを除去する効果がありますが、花粉の除去には直接的な効果は薄いです。

    しかし、ペット臭や生活臭など、花粉症の時期に気になる他の臭いも同時に除去したい場合は、活性炭フィルターも搭載されていると良いでしょう。

    プレフィルター:
    大きなホコリやペットの毛などをキャッチし、メインのフィルターの寿命を延ばす役割があります。

    定期的なお手入れが必要です。

    ・付加機能の有無

    加湿機能:
    空気が乾燥すると鼻や喉の粘膜が敏感になりやすいため、加湿機能があると花粉症の症状緩和に役立つことがあります。

    除湿機能:
    高湿度もカビやダニの繁殖を促すため、気になる場合は除湿機能付きのものも検討しましょう。

    イオン放出機能(プラズマクラスター、ナノイーなど):
    各メーカー独自のイオン放出技術は、浮遊するアレル物質の抑制や脱臭効果などが期待できます。

    センサー機能:
    PM2.5センサーやハウスダストセンサーなどが搭載されていると、空気の汚れ具合を自動で検知し、風量を調整してくれるため便利です。

    静音性:
    寝室など静かな場所で使用する場合は、運転音の静かなモデルを選びましょう。

    ④こまめな換気と掃除

    窓を閉めていても花粉は侵入してくるため、短時間の換気をこまめに行い、床や家具を拭き掃除しましょう。

    ⑤洗濯物の部屋干し

    外に干すと花粉が付着してしまうため、花粉シーズン中は部屋干しにしましょう。

    ⑥帰宅時の対策

    帰宅した際の花粉症対策は、室内に花粉を持ち込まないことが重要です。

    効果的な対策をいくつかご紹介しますね。

    1.玄関前で花粉を払い落とす
    家に入る前に、衣類やバッグ、髪の毛などに付着した花粉をしっかりと払い落としましょう。

    手で払うだけでなく、洋服ブラシを使うとより効果的です。

    特にウールやフリース素材は花粉が付着しやすいので念入りに落としましょう。

    2.粘着クリーナーを活用する
    玄関先で衣類全体に粘着クリーナー(コロコロ)をかけるのも有効です。

    特に、払い落としにくい素材の衣類に使いたいですね。

    3.上着はすぐにしまう
    玄関近くに上着をかける場所を作り、すぐにしまうようにしましょう。

    リビングや寝室など、他の部屋に花粉を広げるのを防ぎます。

    可能であれば、洗濯できる素材の上着はこまめに洗濯するのも良いでしょう。

    4.空気清浄機を玄関近くに設置する
    玄関を入ってすぐに空気清浄機を稼働させることで、室内に侵入しようとする花粉をキャッチできます。

    5.手洗い、うがい、洗顔を徹底する
    帰宅後すぐに手洗いはもちろん、うがいをして喉に付着した花粉を洗い流しましょう。

    また、鼻の中に花粉が侵入している場合があるので、鼻うがいも効果的です。

    洗顔も忘れずに行い、顔に付着した花粉を落とします。

    7.すぐに着替える
    外出時に着ていた服には大量の花粉が付着している可能性があります。

    帰宅したらすぐに部屋着に着替えることで、室内に花粉を広げるのを最小限に抑えられます。

    着替えた服は、蓋つきの洗濯かごに入れるなどして、他の場所に花粉が落ちないように工夫しましょう。

    8.掃除機をかける
    室内に入り込んだ花粉を、こまめに掃除機で吸い取りましょう。

    花粉が床に落ちやすい玄関や窓際、カーペットなどは念入りに。

    最近では、花粉対策に特化した吸引力の高い掃除機も販売されています。

    9.濡れたタオルで拭く
    床や家具などに付着した花粉は、濡れたタオルで拭き取るのが効果的です。

    乾燥した布で拭くと花粉が舞い上がってしまう可能性があるので、濡らして使いましょう。

    ⑦加湿

    空気が乾燥していると鼻や喉の粘膜が過敏になりやすいため、加湿器などで湿度を保ちましょう。

    花粉が舞いにくい湿度は、一般的に40〜60%程度と言われています。

    湿度が低すぎると、空気中に舞い上がった花粉が乾燥してより長く浮遊しやすくなります。

    一方で湿度が高すぎると、カビやダニが繁殖しやすくなり、これらもアレルギーの原因となります。

    特にアレルギー反応が出やすい方は、適切な湿度を保つようにしましょう。

    ⑧十分な睡眠とバランスの取れた食事

    バランスの取れた質の高い食事は睡眠にも良い効果があり、健康面への影響はもちろんのこと、花粉症にも関係してきます。

    質の高い食事と睡眠は免疫力を高め、花粉症の症状を和らげることができます。

    逆に睡眠不足や栄養不足の食事は、次のような悪影響が出る恐れがあります。

    ・免疫力の低下

    十分な睡眠や栄養とれないと免疫機能が低下し、アレルギー反応が過剰に起こりやすくなる可能性があります。

    ・自律神経の乱れ

    栄養不足は睡眠の質の低下に繋がり、睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、鼻の粘膜の血管収縮を不安定にさせます。

    鼻詰まりや鼻水などの症状を悪化させる可能性も高まります。

    ・炎症の悪化

    睡眠不足は体内の炎症反応を高める可能性があり、花粉症による炎症症状を悪化させる可能性があります。

    食事面では、ファイトケミカルなどの抗炎症作用のある栄養素が不足すると、炎症の悪化に繋がります。

    ・疲労感の蓄積

    質の悪い食事や睡眠は日中の疲労感を増し、体調不良につながりやすくなります。

    体力が低下すると、花粉症の症状にも対抗しにくくなります。

    このように、花粉症の症状によって睡眠が妨げられ、その睡眠不足がさらに花粉症の症状を悪化させるという悪循環にもなりかねません。

    特に鼻詰まりは鼻呼吸がしづらくなるため、副交感神経が優位になりにくくリラックスしづらくなるため、睡眠の質も低下してしまいます。

    質の高い睡眠のためにできることは、次のようなものがあります。

    ・寝室の環境を整える

    寝室を清潔に保ち、花粉が入りにくいように工夫しましょう。

    空気清浄機を使用したり、寝具をこまめに洗濯するのも有効です。

    ・就寝前の対策

    寝る前に鼻うがいをしたり、加湿器で適切な湿度を保つなど、鼻や喉のケアを行いましょう。

    ・リラックスできる環境を作る

    就寝前にカフェインやアルコールを避け、ぬるめのお風呂に入る、リラックスできる音楽を聴くなど、心身ともにリラックスできる時間を作りましょう。

    ・ 医師に相談する

    症状がひどく睡眠に影響が出ている場合は、自己判断せずに医師に相談し、適切な薬や治療法を見つけることが大切です。

    副作用による眠気が気になる方は、眠気の少ない薬に変えてもらうなどの調整も可能です。

    ⑨薬の活用

    花粉症の症状に合わせて、抗ヒスタミン薬や点鼻薬、点眼薬などを適切に使用しましょう。

    薬の誤った処方は健康被害にもなりかねないため、薬剤師や登録販売者に相談して選びましょう。

    ⑩アレルギー科の受診

    症状がひどい場合や、薬で一向に改善が見られない場合は、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。

    血液検査や皮膚検査、鼻粘膜誘発検査等で現状を診断できます。

    まとめ

    花粉症対策におすすめな方法を10個紹介しました。

    メガネや空気清浄機等の活用やうがいなど、日常で取り入れられるものを取り入れつつ、症状の重さによっては医療機関の受診もおすすめします。

    適切な対策をして頂き、花粉症の辛さから解放されれば嬉しいですね。

  • 「花粉症に効く食べ物を教えてください」の質問に10種の食材を回答します

    『花粉症対策に効く食べ物を教えてください』

    という質問を頂きました。

    花粉症が辛い方にとって、食べ物によるアプローチで薬のように効くと感じるのは、正直に申し上げて難しいです。

    ただ、薬のような即効性はなくとも、日々の食習慣を改善することによって体質改善を行い、花粉症の症状を和らげることは期待できます。

    言われると薬のようなイメージを持たれるかもおすすめ食材を10種類紹介します。

    1:ヨーグルト

    ヨーグルトは善玉菌の一種である乳酸菌が豊富であり、乳酸菌は腸内環境を整えます。

    腸内環境を整えて善玉菌が活性化すると、免疫力向上に繋がります。

    この免疫力向上が、花粉症に過敏な万能をすることを抑制する効果が期待できるのです。

    ただ注意点として、ヨーグルトも含めて乳糖不耐症の方は無理にヨーグルトを食べないようにしましょう。

    特に、ヨーグルトを食べることでなんとなく体調がイマイチだと感じる方やお腹を下してしまう方は、ヨーグルトが身体に合ってない可能性が高いです。

    食材や栄養素の観点からではなく、あくまでもご自身の体調を確認したうえでで、ヨーグルトを食べるか控えるのかを判断するようにしたいですね。

    2:きのこ類

    きのこ類は食物繊維が特に豊富であり、食物繊維は善玉菌のエサになってくれるので腸内環境を整えることに役立ちます。

    エサになる食物繊維があることで善玉菌が活発に活動するため、花粉への過敏な反応を防ぎ、花粉症の改善につながります。

    きのこから食物繊維を摂ろうとする際、特定の種類だけに偏らないように注意しましょう。

    食物繊維には『水溶性食物繊維』と『不溶性食物繊維』の2種類があり、それぞれをバランス良く摂取することが大切です。

    以下、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の、花粉症に関連性の高い主な役割と食材をまとめました。

    ●水溶性食物繊維

    主な役割

    ・ビフィズス菌などの腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える

    ・便を柔らかくして排便をスムーズにし、便秘を防ぐ

    主なきのこ類

    なめこ:3.0g
    きくらげ:2.9g
    えのきたけ:0.3g~1.4g (栽培方法や部位によって変動が大きい)

    ●不溶性食物繊維

    主な役割

    ・腸内の老廃物・有害物質を絡め取り、便として排出する

    ・便のかさを増やし、ぜん道運動を促進する

    ・腸内環境を整える

    主な食材

    しいたけ(原木栽培):5.1g
    あらげきくらげ:4.8g
    まつたけ:4.4g
    しいたけ(菌床栽培):4.2g
    くろあわびたけ:3.9g
    えのきたけ:3.5g~3.9g
    まいたけ:3.5g
    エリンギ:3.4g
    なめこ:3.4g
    ぶなしめじ:3.0g

    ※食材100gあたりの食物繊維量

    3:青魚

    青魚はサバやイワシ、アジ、さんま、まぐろ、ブリなどが主な種類です。

    青魚にはオメガ3脂肪酸という必須脂肪酸が豊富に含まれており、このオメガ3脂肪酸は体内で、炎症を促進する物質の産生を抑制する働きがあると言われています。

    この炎症を抑える役割が、花粉症の症状を抑えることに繋がります。

    中でも青魚に多く含まれる、DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸は、抗炎症作用が高いと考えられています。

    特に旬の時期は栄養価が高くなるため、季節に合わせて青魚を選ぶと良いでしょう。

    4:緑茶

    緑茶に含まれる有名な栄養素としてすぐに思い浮かぶのは、カテキンではないでしょうか?

    カテキンはファイトケミカルという栄養素の一種なのですが、このファイトケミカルは以下の3つの作用が、主に花粉症対策に関連すると言われています。

    ・抗アレルギー作用

    ファイトケミカルは、アレルギー反応を引き起こす物質の放出を抑制する可能性があります。

    ピーマンに含まれるルテオリンは、アレルギーに関わる酵素の働きを阻害すると言われ、

    レンコンに含まれるポリフェノール(タンニン、クロロゲン酸)は、免疫の過剰反応を防ぐ働きがあると考えられています。

    ・抗炎症作用

    花粉症による鼻や目の炎症を和らげる効果が期待できる、ファイトケミカルがあります。

    中でも柑橘類の皮や筋に含まれるヘスペリジンは、アレルギーによる炎症を抑制する作用を持つとされています。

    また、トマトなどに含まれるリコピンは、抗酸化力によって抗炎症作用を発揮すると考えられています。

    ・免疫調節作用

    花粉症の発症は、免疫システムの過剰な反応によって起こります。

    本来、有害物質が体内に侵入した際、免疫システムが適切に反応し、有害物質を体外へ排出しようとする役割自体は非常に大切なものです。

    免疫システムがあるからこそ、私たちの身体は病原菌が体内に侵入したりガン細胞が体内で作られた際にそれらと戦い、健康を守ってくれます。

    ただ、この反応が過剰に起きてしまうと、害ではないものにまで反応してしまい、その例の一つが花粉症となります。

    ファイトケミカルはこの免疫バランスを調整する働きを持つと考えられており、

    バナナに含まれるファイトケミカルは、免疫のバランスを整え、アレルギー症状を抑える効果が動物実験で示唆されています。

    また、キノコ類に含まれるβ-グルカンは、免疫力を高めることでアレルギー症状の予防や改善に役立つと考えられています。

    ちなみにファイトケミカルは、花粉症以外にも抗がん作用、血糖値や血圧、コレステロール値の改善・安定化、デトックス作用などの作用もあります。

    5:甜茶(てんちゃ)

    甜茶にはアレルギー症状の緩和、肥満予防、歯周病予防などの効果があり、花粉症のアレルギーにも有効だと言われています。

    甜茶に含まれる甜茶ポリフェノールの一種であるGOD型エラジタンニンには、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの放出を抑制する効果が研究で示唆されています。

    これにより、花粉症によるくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状の緩和が期待できるでしょう。

    また、甜茶抽出物は、肥満細胞からのヒスタミン遊離を濃度依存的に抑制することがラットを用いた実験で確認されており、

    甜茶エキスキャンディーを用いた臨床試験では、通年性鼻アレルギーの症状(くしゃみ、鼻水など)に対して有用であるという結果が報告されています。

    さらに別の臨床試験では、甜茶抽出物群において、対照群と比較して鼻の症状が有意に改善され、目や喉についても改善傾向が見られたそうです。

    特に、くしゃみ発作、鼻汁、水性分泌量、鼻誘発試験、鼻汁中好酸球数で統計的に有意な改善が認められたとのことです。

    甜茶を引用する際の注意点としては、市販の甜茶には、他の茶葉がブレンドされている場合があることです。

    カフェインが気になる方は、原材料を確認するようにしましょう。

    6:梅干し

    おにぎりの具としても人気の梅干しですが、花粉症対策にも有効だと考えられていることをご存知ですか?

    梅干しにが花粉症対策に有効とされるのは、次の5つの理由によるものです。

    ・バリニンによるアレルギー抑制
    ・植物性乳酸菌による腸内環境の改善
    ・ポリフェノールの抗酸化作用による炎症抑制
    ・クエン酸の抗酸化作用による炎症抑制
    ・クエン酸の疲労回復効果による免疫力の維持や回復

    それぞれ詳しく紹介します。

    ●バリニンによるアレルギー抑制

    梅干しの香り成分であるバニリンには、アレルギー反応を抑制する効果が期待されています。

    バニリンは免疫細胞からのヒスタミン放出を抑制する可能性が示唆されており、くしゃみや鼻水、目のかゆみ等の花粉症の症状を和らげる効果が期待されています。

    摂取量としては、毎日1粒程度の梅干しを摂取することで、花粉症対策の効果が期待できると言われています。

    ●植物性乳酸菌による腸内環境の改善

    植物性乳酸菌は、動物性乳酸菌に比べて、胃酸に強く生きて腸まで届きやすいとされています。

    乳酸菌は腸内環境を整える効果があるため、免疫細胞のバランスを調整し、免疫系の過剰な反応を抑える効果が期待できます。

    花粉症は、免疫系の過剰な反応によって引き起こされるアレルギー症状の一つです。

    特定の乳酸菌(例:植物性乳酸菌K-2)には、スギ花粉による花粉症の予防効果があることも研究で示唆されています。

    ●ポリフェノールの抗酸化作用による炎症抑制

    梅干しには、ポリフェノールやクエン酸などの抗酸化物質が豊富に含まれています。

    これらの成分は、炎症を抑える働きがあり、花粉症による粘膜の腫れや不快感を緩和する可能性があります。

    ●クエン酸の抗酸化作用による炎症抑制

    クエン酸にもポリフェノールと同じく、抗酸化作用があります。

    また、クエン酸には腸の蠕動運動を促進し、消化を助ける働きがあると言われています。

    悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌が活動しやすい腸内環境を整える可能性があることも、花粉症対策としては嬉しいですね。

    腸内環境は免疫機能と深く関わっており、腸内環境を整えることがアレルギー症状の緩和に繋がるという考え方があります。

    ●クエン酸の疲労回復効果による免疫力の維持や回復

    クエン酸と聞いて真っ先に思い浮かぶことは、疲労回復ではないでしょうか?

    クエン酸の疲労回復効果により体調を整えることで、免疫系のバランスを保ち、アレルギー症状が出にくい体質づくりをサポートすると言われています。

    また、クエン酸はキレート作用により、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルの吸収を助ける働きがあります。

    これらのミネラルは免疫機能の維持にも関わっているため、梅干しに含まれるクエン酸の疲労回復効果により、免疫力が向上して花粉症対策に役立つと考えられています。

    7:柑橘類

    レモンやみかんなどの柑橘類も、花粉症対策に効果がある食材として期待されています。

    花粉症ビタミンCが豊富に含まれており、抗酸化作用があり、ヒスタミンの過剰な放出を抑える働きが期待できます。

    柑橘類が花粉症対策として有効とされる成分は、以下を参考にしてください。

    ・ビタミンC

    ビタミンCには抗ヒスタミン作用があり、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を抑制する可能性があります。

    ヒスタミンとは、生体内でアミノ酸の一種であるヒスチジンから生成される化学物質です。

    末梢、中枢神経系に広く分布する生理活性物質で、炎症やアレルギー反応、胃酸分泌、神経伝達に関与しています。

    花粉症の症状もこのヒスタミンが関与しているのですが、柑橘類に豊富に含まれるビタミンCには、抗ヒスタミン作用があるため、花粉症の人におすすめです。

    ・ノビレチン

    ノビレチンは特にみかんの皮に多く含まれる成分です。

    柑橘類は皮にも栄養が豊富とよく言われますが、ノビレチンはその中の一つと言えます。

    ノビレチンには抗ヒスタミン作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用があり、これらが花粉症対策として有効とされています。

    ・ヘスペリジン

    ヘスペリジンは柑橘類の中でも、レモンや青みかんに多く含まれるポリフェノールの一種で、抗酸化作用や抗炎症作用があります。

    これらの成分が、花粉による過剰な免疫反応を抑制すると期待されています。

    ・ナリルチン

    ナリルチンとは、ポリフェノールの一種であるフラボノイドと呼ばれる成分の一種です。

    ナリルチンには、主に次の3つの花粉症対策効果が期待されています。

    ・ヒスタミンの分泌を抑えてのアレルギー症状の抑制
    ・抗炎症作用
    ・免疫調整作用

    ナリルチンが含まれる柑橘類には、柚子、かぼす、グレープフルーツなどがありますが、中でも和歌山県北山村特産の『じゃばら』いう柑橘類の皮に、特に豊富に含まれています。

    研究によると、ジャバラ果汁の摂取が花粉症の自覚症状を改善する効果もあるそうです。

    また、以下は花粉症対策に有効とされる柑橘類です。

    湘南ゴールド
    じゃばら
    温州みかん
    青みかん
    レモン
    グレープフルーツ

    8:緑黄色野菜

    緑黄色野菜にはビタミンやミネラル、β-カロテンなどが豊富です。

    ビタミン・ミネラルやβカロテンは粘膜の保護や免疫機能の調整、抗ヒスタミン作用や抗酸化作用が、花粉症対策に有効とされています。

    シソ、ブロッコリー、かぼちゃ、にんじん、ネギ類、トマト、パプリカ、ほうれん草、小松菜、菜の花などが良いでしょう。

    9:海藻類

    昆布、海苔、わかめ、ひじき、もずくが特にですが、海藻類も花粉症対策効果の期待が高い食材です。

    海藻類で花粉症対策に有効とされる成分は、以下を参考にしてください。

    ・フコイダン

    昆布やワカメなどの褐藻類に多く含まれる、ヌメリ成分です。

    免疫調節作用、抗炎症作用、粘膜保護作用が花粉症対策として期待できます。

    ・アルギン酸

    フコイダンと同じく褐藻類に多く含まれる成分で、腸内環境の改善に役立ちます。

    ・ミネラル

    ミネラルは免疫系の正常化に、とても重要です。

    様々な種類のミネラルがあるため、バランス良く摂取することが特にカギとなります。

    ・食物繊維

    食物繊維はアルギン酸と同様に、腸内環境の改善に役立ちます。

    様々な食材から食物繊維を摂取し、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランス良く摂取しましょう。

    10:発酵食品

    乳酸菌や食物繊維が豊富で、腸内環境を整え、免疫機能の正常化を助ける可能性があります。

    納豆、味噌、梅干し、漬物、キムチ、ヨーグルトなどが主な発酵食品ですね。

    まとめ:

    花粉症対策におすすめとされる食材を10種類、紹介しました。

    花粉症対策に有効とされる食材は、主に以下のような成分が役立つと考えられていることとなりますね。

    ・抗酸化作用
    ・抗炎症作用
    ・免疫調整
    ・腸内環境改善
    ・粘膜保護
    ・アレルギー抑制
    ・疲労回復

    これらの食材をバランスよく食事に取り入れることで、花粉症の症状緩和に役立つと期待されています。

    ただ、今回紹介したものは全て食品であり、治療効果があるわけではありません。

    あくまでも日頃の健康維持やコンディションの向上として、捉えて頂くのが良いでしょう。

    食習慣で花粉症を完全に治す考えではなく、医療機関を受診して専門医による現状把握を行なったうえで、主治医と相談しながら改善に取り組むようにしてください。

    また、効果には個人差があることだけはご了承頂ければと思います。